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心と体を大切にしよう

心と体に良い情報を紹介します

忘れたいのに…辛い記憶が忘れられない原因と克服方法

メンタルヘルス

悪口を言われて傷ついた記憶。

いじめられて悔し涙を流した記憶。

上司に怒られた記憶。

年下に笑われた記憶。

大切な人を傷つけた記憶。

人は生きれば生きるほど辛い記憶が増えていく。

その辛い記憶は不意に脳裏に蘇り、心を苛む。

 

どうして人は辛い記憶を思い出してしまうのでしょうか?

どうして人は辛い記憶を忘れられないのでしょうか?

 

「人間の脳は元々忘れやすいもの」

エビングハウスの忘却(ぼうきゃく)曲線

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは、意味のない3つのアルファベットの羅列を、被験者にたくさん覚えさせて、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験し、調べました。その結果を、グラフ化したのが「エビングハウスの忘却曲線」です。

 

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この実験から、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1ケ月後79%が忘れてしまうという結果が出ました。

この結果からわかったことは、
1、記憶は、覚えた直後に、どっと(半分近く)忘れてしまう。
2、残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持される。

 

記憶は一日経てば、ほとんど忘れてしまうという性質があるということです。


では、何故辛い記憶を忘れることができないんでしょうか?

 

辛い記憶を忘れられない原因

あなた自身が「辛い記憶をあえて思い出す選択」をしている

何度も嫌な記憶を思い出すとその度に繋がりが強くなるため忘れづらくなります。そしてネガティヴな感情と結びつくことでネットワークの繋がりはさらに強くなります。これは、同じような経験をしないように、忘れないことで危険を防ぐ自己防衛をしているとも言えます。

 

長期記憶

人は同じことを繰り返すことで記憶を保持しようとします。勉強を思い出してみてください。英単語や漢字を覚えるときどうしていましたか?何度もノートに書いて頭に叩き込んでいませんでした。つまり、記憶は繰り返し、同じことを繰り返すことによって強化されるということです。つまり、長期記憶(いつでもその記憶を思い出せる状態)にするためには、何度も同じことを繰り返す必要があるということです。

 

嫌な記憶を思い出してしまう理由は何度も何度も頭に思い出すということを繰り返すことによってその嫌な記憶を強化してしまっている状態なのです。

 

なぜ嫌な記憶を何度も思い出して、嫌な記憶を強化してしまうのか?

1、二度と同じ体験をしないため

嫌な体験を何度も思い出すことによって、その記憶を長期記憶にしておけば、いつでもその記憶を思い出すことができます。いつでも思い出すことができれば、同じ体験をしそうになったとき、その記憶を思い出し、同じ体験をしないような方法を選択することができます。

 

2、後悔している

「ああすればよかった」「こうすればよかった」「あんなこと言わなければよかった」などの後悔があるから忘れられない場合があります。後悔とは、過去に戻ってやり直したいという強い気持ちが根底にあります。でも、過去には戻ることはできません。それは後悔している人もわかっています。わかっていても後悔する人は、過去に戻ってやり直したいという思いを消し去ることが出来ないのです。それくらい過去のミスに執着してしまっている状態なのです。執着している状態だから何度も過去のミスを思い出し、後悔してしまうのです。無駄なことだとわかっていてもやめられないのです。そのせいで嫌な記憶が忘れられないとわかっていてもやめられない場合もあります。

 

3、許せない

 誰かに傷けられて、怒りを抱きます。その怒りが強ければ強いほど、その怒りは心の中の残り続けます。その怒りをなんらかの方法で解消できれば、心の中からその怒りを消すことができます。でも、その怒りを消す方法が見つからなかった場合、しつこく怒りは心の中に残り続けます。その怒りは怒りの原因となった体験を思い出させます。つまり、怒りを抱いている間、その記憶を自動的に思い出してしまうということです。

 

インパクトの強い体験はなかなか忘れられない

インパクトの強い体験ほど記憶に残りやすいといわれています。

 

たとえばトラウマ。肉体的、精神的に強烈なショックを受けた出来事の記憶はなかなか忘れられないことが多いです。一生、その記憶に苛まれるケースもあります。

 

人に傷つけられたという体験も傷が深ければ深いほど、記憶に残りやすくなります。

 

ヘルマン・エビングハウスが証明した記憶は、あくまで無味乾燥なことを記憶したときの忘れやすさ!

ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが証明した記憶はあくまで無味乾燥なことを記憶したときの忘れやすさです。激しく感情を揺さぶることを記憶したときの忘れやすさではありません。

 

つらい記憶というものは人の心を揺さぶります。その揺さぶりが大きい記憶ほど忘れにくくなるということです。

 

辛い記憶に対処する方法

文章に書き出してみる

辛かった記憶と向き合ってみましょう。
頭だけでもやもや考えているのであれば、文章に書き起こしてみるのはオススメです。

文章に書き出してみることのメリット
・書き出すことで、自分の気持ちや物事が整理される
・物事を客観的に見ることができる
・新たな気づき(誤解・偏見・誇張など)を発見することができるかもしれません。

 

人間の記憶は曖昧で変化しやすいもの

記憶は時間が経つにつれて、改変(改善されることもあれば改悪されることもある)されたり、美化(醜化)されたりすることがあります。

でも、記憶が鮮明なうちに文字として記録しておけば、そうやって脚色されることも誇張されることも改悪されることも無いわけです。自分の思い出を正確に残したいのなら、書き記すようにしてください。

 

改悪された記憶は人に悪影響を与えるリスクがある

たとえば本当はたいしたミスをしていないのに、記憶が改悪されたために大きなミスをおかしたと勘違いしてしまうことがあります。でも本人にはそれが勘違いだとわかりません。自分の記憶が改悪されたと気づいていないからです。本人はその改悪された記憶が事実だと思い、心悩ませることになる。そうならないためにも記憶が鮮明なうちに書き残しておいたほうがいいです。

 

自分の思考のクセが分かる

人は何かを考えるときに、多少の偏りがあるものです。主観や偏見が入ってしまうと、中立的な立場で考えることが難しくなります。そういった場合に、自分の思考を文章として書きだしてみることで、第三者の立場から見つめ直すことができます。

自分の頭で考えているだけだと、思考にクセがあるかどうかは分かりません。なので、一度文章にして視覚化することで、見つめ直すといったことが重要となります。あらゆる角度から見つめ直してみて、自分の思考を練り直すときに有効です。

 

思考のクセが事実を歪めてしまうリスクがある

たとえば佐藤君という人が上司に批判されたとします。上司は佐藤君に期待しているから批判しました。さらにレベルアップしてほしいという親心から批判しました。でも佐藤君はそう思いませんでした。上司は僕が嫌いだから、失敗したことが許せないから僕を批判したんだと思いました。もともと佐藤君にはネガティブに考えるクセがありました。そのクセが上司に批判されたときに出てしまったのです。

以上のように思考のクセは事実をゆがめてしまいます。事実とはかけ離れた解釈を真実だと思ってしまいます。でも、思考の流れを書く習慣があれば、その間違った解釈に気づくことができます。

 

なるべく考えないようにする

なるべく考えないようにするのは実は大事なことです

何度も繰り返し思い出すことで脳が忘れてはいけないことと脳が勝手に認識してしまうからです。そう認識した脳はその記憶を長期記憶にしてしまうからです。

 

考えたままの状態でもいい

どうしても考えてしまう場合は、考えたままでもできることをしてください。音楽を聴きながらジョギングや筋トレ、部屋の整理整頓や掃除、車の洗車、風景を見ながら散歩など考えながらでもできることをしましょう。ただ部屋に閉じこもって考えているとストレスが溜まり、精神的にも肉体的にも良くありません。ストレス軽減するために場所を変え、行動を変え、考え続けましょう。ところ変われば思わぬアイディアが浮かぶ可能性があります。行動しているうちに考えることを忘れてしまうときだってあります。

 

変えられないものがあることを知る

人には変えられるものと変えられないものがあります。

たとえば血のつながった父親と母親。

どれだけ血のつながった父親と母親を否定しても、

その両親との血のつながりは否定できません。

否定できないものを否定しようとすればストレスになります。そのストレスには終わりがありません。否定できないものを否定しようと思っているのですから、終わりがないのは当然のことです。変えられないことを変えようとしているのですから、終わりがないのは当然のことです。

 

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「変えられないこと」と「変えられること」を見極めるのが大事

変えられないことと変えられることを見極められる能力を身につけましょう。

変えられないことに固執することは手に入れられないものを求め続けるのと同じくらい無駄な行為です。そんな無駄な行為に時間と労力を使わずに変えられることに使いましょう。

 

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以上でこの記事は終了です。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。